2010/07/27

米国発ITのクラウドコンピューティングに騙されるな!検索の覇権者より致命的!



  『 クラウドコンピューティングを導入決定?
       ・・・ちょっと待った社長さん! 』




◆ 7月15日静岡市で関東経済産業局主催;『コンテンツ産業に知財権利
  を活用したビジネスモデル』の講演で1つには、今米国でクワルコムと

  いう携帯チップメーカーが、携帯電話の中の集積回路へのアクセス毎に
  通信費の一部を受益化したビジネスモデルで富を得ていること、

  2つ目は今や大人気といっていい家電の一部と捉えられているiPad
  やiPhoneのアップル社のアップルストア(サーバーは米国)で

  コンテンツビジネスを仕掛けようと虎視眈々と狙っている企業に対する
  注意喚起、内在している起こりうる問題解説があった。

◆ 7月22日23日は、情報セキュリティISO27001審査員の3年毎
  の更新手続(CPD)のために上京してISO27005を中心に私が
  嫌いな言葉「リスクマネジメント」の数々の手法を学んだ。

◆ 7月23日定期購読しているメルマガが内閣官房情報セキュリティ
  センターから配信されたが、『 情報セキュリティ2010 』があり、

  クラウドコンピューティングの関連記事は16頁以降、34頁に掲載
  されているが、所詮「情報セキュリティ」はインフラ・コンテンツの
  使い勝手の最適化ではないか。

  日本国は資本主義で自由主義だが、もはや韓国を始めとして先進諸国
  は、国家主導でIT戦略を実施・展開中でありまだ今なら間に合う。

◆ 7月24日(土)の日本経済新聞朝刊6面をみて“やられた”と思った、
  それは共に許せない記事「 米IT大手、軒並み増益-新興国・クラウド

  伸びる 」だが、米国IT業界の一人勝ち、あるいは既に世界の覇権者の
  ユダヤ資本も石油からITにシフトが完了しているかもしれない。

◆ 2010年7月22日↓↓『 情報セキュリティ2010 』の全文

  URL: http://www.nisc.go.jp/active/kihon/pdf/is_2010.pdf


◆ 私の主張は、前にもBlogで書いたが以下の通りである・・・

 ▲▽ 『 クラウドコンピューティングがトレンドとなる中での警鐘! 』▲▽





  IT業界や産業界、コンンピュー
  ターを使っている個人法人が
  否応が無しにクラウドコンピュー
  ティングに関わるだけに警鐘を
  しておきたい。




◆ もし日本国政府の情報中枢機構が、内閣府にある下記の機関ならば
  決して菅首相等の要人が何と言おうとも、国家公務員でもある国民
  は使命感を持って他国と情報の件で妥協するな、と言いたい。

  また官民のISO27001(情報セキュリティ)構築組織であっ
  ても、また内部統制を構築する予定の企業であっても、決してグー
  グルを検索ベースにして組織や社運を任せる事だけはするな、
  と言いたい。

  NHK番組で紹介された米国企業では、グーグルに社運を任せて、
  グーグルに依存せざるをえない企業が出ており、同社の思う壺
  である。

  もっと言えばグーグル検索の上位10位以内でないと、例えば
  かかる病院を決めるにしても、米国民はインターネット検索で

  選ぶのが日常的になりつつあるので病院と検索コンサル契約を
  している会社はグーグル検索の上位10位以内に入ろうとして、
  検索エンジン等、あの手この手で必死なのだ。

  ゆめ日本企業は、グーグル帝国に対して前車の覆轍を踏むまい、
  次の理由からだ。

  元KGB出身大統領の国ロシアであった『石油会社の国家への
  財産没収』の様に米国の一企業のグーグルが組織ごと米国の

  国家に没収されることにならないまでも密約による帰属の様な
  事も視野に入れて国家の宰相、企業の経営層は、一度はそこ
  まで考える癖をつけてほしい。

  情報産業のトレンドは逆らえないとしても日本国全体が実は
  他国の手の中に、釈迦の手の中で動き回る孫悟空を演じる事
  の無いようにしたい。

  今の政府が取組むべきは政治生命の長短を超えて、米国一辺倒
  からの脱却であり、今のままでの『情報検索産業』の米国依存
  は近未来のアキレス腱化となり米国の思う壺になりかねない。

  製造業の空洞化ならぬ、情報産業の空洞化だけは為政者が誰で
  あろうとも決して認められぬ、それは国家公務員でもある国民
  の役目だ。

  それこそ、万が一にも裏で『武器』の商人に成り下がるような
  者があったとして司法取引を認めたとしても、億が一にも

  (私の造語)裏で『国家情報』の商人(売人)に成り下がる
  ような行為は『売国奴』の行為に値し、絶対に許されぬ。

◆ 今週はくどいが再度申し上げたい。

 
  コンピューター上への入力
  した事は、通信記録(ログ
  と言う)が『貴重なデータ』
  として検索サービスとして

  介在する検索会社(例えば
  グーグル)の会社資産として
  永遠に増殖されていく事を
  決して忘れてはならない。


  介在した(たとえ悪事を働いた)人間は(悪事により富を得て
  仕事完了したとしても)忘れても、機械は破壊でもされない
  限りデータは0(零)にはならない、消去技術は進歩するで
  あろうが。

  ことによると個人情報・国家機密は、全世界に散在する巨大
  サーバの中に保存されて、後世に於ける他国の『精密な正確
  な機密データ源』として国家戦略に使われかねない。

  巨大サーバーのハードディスク装置の部分に残存記憶として、
  貴社のデータは残っている、スパイ映画もどきの内容が現実
  になりつつある。

  『史実』は物語っている、例えば太平洋戦争の真珠湾開戦
  すら米国は『レーダー』で事前に熟知していたが、国民を
  鼓舞する為に日本軍のやるがままにさせた。

  広島、長崎への原爆投下もドイツ・日本の原爆開発状況や
  大戦終結の意図もあって行われた。

◆ 現代社会から近未来社会への中で『レーダー』に相当する
  『検索サービス』の美名の下に検索会社資産の増殖現象で、

  これこそ政府主導で国内大手メーカーの大同団結により、
  『検索組織の構築』を日本の国家戦略としてすべきだ、
  という事を今週の主訴としたい。

  『お試し期間中』うたい文句のTVコマーシャルでは
  ないが『無料検索サービス』の美名の下、今のまま手を

  こまねいていると日本の国そのものが、ものけの殻に
  なりかねない。

  それこそ、本当に他国の意のままに『踊る国民』に成り
  下ってしまう、私はそれを人種・民族間の情報戦略と呼ぶ。

  情報の脆弱性に端を発して、結果として『主権』を他国
  に渡してはならない。

≪ 補足説明 ≫
       国家体制の違いはあるが、Google(グーグル)を国外に
       追放した中華人民共和国の選択は2010年現在正しい
       と考える。
                           
  本Blog記事では、Google(グーグル)を敵視
  していると誤解を与えかねないので一言申し上げる。

  例えば情報検索産業の覇者が、Yahooや楽天でもいい
  が、巨大企業(巨人)の提供する検索機能が最高であっても

  『身も心もすべて捧げてしまう』愚かな事だけは、国家や
  ビッグ企業はすべきでは無いと申し上げたかったので、
  グーグル関係者に他意は無いのでご了解頂きたい。

  今までのBlogで、庶民派を自認しながら戦前の
  『特高警察』みたいな事を言って、矛盾しているとお叱りを

  受けそうだが、実はそう言う私も『情報検索』をめぐっては
  規制や枠組みを設けること自体がおかしいと思っている。

  やはり世界が平和なうちに、国際連合で『国際情報検索機関』
  なるものを設立して、全世界のグーグル、Yahoo、楽天、

  海外検索会社の大同団結により統合させる事が、ベストの選択
  だと思う。

  但し、前段階として時間がかかる事なので手をこまねいて
  いないで取組むのが現実の対応と考える。

★ 2010年7月『世界の検索分野』の覇者グーグルと
  Yahooが日本市場に於いて提携する事になって警鐘も

  空しいものになりつつある現在、残るは、“クラウド”なる
  美名の下に『全世界のサーバー一極集中』を阻止する事を

  前後の記述から賢明なる為政者や経営層に納得して頂き、
  自社・自組織・自国のITの中身を“クラウド便利!”

  で売ってしまう愚かな事(経営判断)だけはしてはいけない
  と、叫びたい。

★⇒ すなわち米国だけををIT戦略の覇権者にしてはならない。
  

≪ 補足説明 ≫ 
        2010年7月現在、国内ITベンダーF社が米国のM社と
        クラウドコンピューティングを中心とした連携を始めた記事
        があった。

        同時に国家戦略局をぶち上げた民主党が早々と参院選の
        敗北から、国家戦略局構想を単に“提言機関”に格下げして
        しまった。

        「 二番ではいけないんでしょうか 」との同党議員発言と共に
        情けないとしか言いようがない。

        “ 国家IT戦略 ”とは、日本の産業界に対する『 クラウド
         コンピューティング 』等、正に既述の産業界動向の様な

         流れが大潮流になる前に日本の国家が取組むべき国家
         存亡を賭けた為政者の国家的な百年の施策である。


◆ 世界のBCPトピック・ニュースは、良きも悪しきもホワイトハウスの
  世界戦略に“端を発する”事が多い・・・


    ホワイトハウスのホームページだが、
   URL:http://www.whitehouse.gov/
    クリックされた方のアクセスのログは、
    アルカイダからのアクセスと共に多分
    半永久的に国防総省の巨大サーバーに
    未来永劫残るだろう。


◆ 米国はGMが日本よりも先に電気自動車を実用化させて
  いたにも拘らず、世界の覇権“石油資本を牛耳るユダヤ資本”

  によって潰してしまった帝国主義的な“牙”を自国にも向ける
  一面を持ち合わせている。

◆ 米国側(広く欧米側)にとって如何に世界的覇者になれるか、
  優位に立てるか、の視点から『 食糧戦略 』『 資源戦略 』
   などを見れば判断が容易になる。

◆ 『 BCP 』は、欧米発の或る意味で陰謀の副産物ですら
  ある事を想定して構築する前に必ず立ち止まって、リスク
  要因や自然現象の分析にいきなり

  取組むのではなく、その思想なり裏のロジックを考えてみる
  事が欠かせない、アングロサクソン人の攻撃的なその裏に
  横たわるものが何か。

◆ 何事にも裏があると考えている、踊らされる国民になっては
  いけない、日本でも得意のパフォーマンスで結果的に国民を

  愚弄した元首相の功罪を今ここで述べるまでもなく、更に
  国力が10年も世界に立ち遅れる事になってしまった事は

  自明の理であり、今後は国内外を問わず国民は賢明な選択
  をすべきで、党派を越えて時の政権には厳しくありたい。

 《一例》 今話題の『新型インフルエンザ』に先行すること3年前
      ・・・陰謀は3年前に図られていたこの事実を
      ご存知であろうか?

      ブッシュ前大統領の盟友、元国防長官ラムズフェ
      ルド氏の陰謀?そして日本国政府のかかわり?
      (政治家の利権絡みか?)

  2005年10月31日 米国『CNNニュース』要約の冒頭記事から・・・ 
  
  『鳥インフルエンザ大流行の予測は世界の人々をパニックに
   陥れているが、ギリアド・サイエンシズ社の株を所有する
   ラムズフェルド国防長官やその他政界関係者にとっては
   朗報だ。』


 《ご参考:引用》

   ・独立系メディア『今日のコラム』青山貞一/池田こみち氏
    URL:http://eritokyo.jp/independent/aoyama-col8800.html         
   ・独立系メディア『今日のコラム』のホームページ
    URL:http://eritokyo.jp/independent/aoyama-column1.htm

◆ 『 2009年新型インフルエンザ騒動?は何んだったんだ
   ? 』 と言う経営者は多いが、誰が影で儲かり笑って

   いるかをつかんでいる方は少ない、私流にはその経営者も
   『 踊る国民 』の一人である。

  グローバル戦略の視点とは、企業は公器の視点から、体たらく
  の為政者超えて国家戦略を全方位(マルチ)の複眼思考で、
  単に経営判断でない。

  国家百年の計を私企業の経営者であっても考え尽くした上
  での視点であって欲しいと願う。
                        
◆ 内閣官房内閣官房情報↓↓セキュリティセンターからメルマガ
  配信を希望する方  
  URL:http://www.nisc.go.jp/nisc-news/index.html  

◆ 3年前に危惧した事が、予告通りになったが、国家戦略との
  関わりに関心ある方 (HPの下の方です)は↓↓ご覧下さい
  URL:http://www.tlm-sr.com/t-kaiji-iso/bcp_bcm/data_center/

  3年前のLivedoorのBlog↓↓ 『 踊る国民? 』
  URL:http://blog.livedoor.jp/k_higurasi/archives/50526691.html




   本当にくどいが、産業界の各経営者たるもの
  『国家IT戦略』に係る「クラウドコンピュ
  ーティング」や「巨大サーバー構想」といった


  議論を棚上げにして、自社産業の生き残りの為だけに、
  売国奴的な経営判断を“誤って欲しくない”、すなわち

  国家間の紛争に発展した時にどうにも取り返しがつかない
  からである。

  取り分け私のこの目線から注視すべきは、中国の国家戦略
  に基づく対応であるが、テーマの『米国発IT・・・』ばかり

  でなく中国を始めアジアに対する駒の動かし方、一手で日本
  の将来が決まってしまう経営者の、日本国民に対する責任の
  大きさは計り知れない。
 
  今月末着任する元伊藤忠商事会長の丹羽宇一郎“新中国大使”
  が、その人の胆力・力量もさることながら、伊藤忠時代に

  瀬島隆三会長(元大日本陣営)のDNAを受け継いだか否か、
  抜擢した民主党に期待できないだけに国家戦略的な視点での
  対応に期待したい。

  最後にもう一度、

  “米国発”ITのクラウドコンピューティングに騙されるな!
        検索の覇権者より致命的!


                         
                       ひぐらし戒元

◆お問い合わせ⇒https://mt3005.secure.jp/~mt3005069/c11_inquiry/?id=00007

2010/07/20

『 イカ BCPの構図 』

(写真をクリックしてご覧下さい)
◆BCPの定義:本来BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)は、個々の企業・組織が決めた『中核事業』を優先位順に従って『重要業務』と予め定めておき、危機遭遇時に事業中断が生じた時に、継続・縮小・撤退 等いかに取り組むかの経営判断(BIA分析等)に基づくマネジメントシステムである。ISOの様に予め適用範囲を決める事は、本来企業の生き残りをかけるBCPではナンセンスと考えている。(私見)

◆一般に誤解されているBCP=防災対策でいう遭遇する危機(地震・感染症など)は“事象”に過ぎず、BCP=重要業務の明確化・目標復旧時間(RTO)の段階では“事象”は考慮されず、次のリスク分析以降直面した際の対策の段階で初めて考慮される。例えば新型インフルエンザでは、BCPは『中核事業』の業務の性格上、継続・休止・縮小と3つに区分され、法務(供給責任・取引契約)・労務(雇用条件・安衛対応)・人繰り(業務運営)を指し、マスク・消毒等は感染症対策であってBCPではない。

◆これまたBCP=防災対策と誤解され易いのだが、企業であっても人間集団なので危機遭遇時、狼狽する状態では的確な経営判断が期待出来ない。BCPの発動は防災対策とパラレル(並行)して行われる事が多いので、事前の想定訓練実施・改善・見直しがしっかりなされていたか、否かでBCPの機能可否が決まってしまう。だからまずはBCP策定の段階では、絵に書いた餅に過ぎず役に立たない、策定直後から机上・実働訓練を2,3回行って初めてBCP・BCM構築がなされた事になる。


    ・・・くどいが、もう一度ご説明します・・・


◆【“イカの体型”をイメージしたBCP】とは、とかくBCPは地震等に対する
  防災対策と誤解され易い先入観を最初から払拭する為に、中核事業
 (重要業務)の継続と、それを妨げる事象(地震・火事・風評等のリスク) 
  を分けて考える様に私が考えた“BCPイメージの姿”で深い意味は
  ありません。

【1】 BCPは“イカの体型”をイメージして下さい

     
   イカの上の△はBIA分析(ビジネス影響度評価分析)の箇所で
   絶えずヒラヒラと事業への影響度評価やリスク分析をやっている                    
     
   胴体の大きい△は、重要業務(中核事業)の当たる部分で事業の
   中断事象が発生した時に、あらかじめ生命維持(事業継続)の
   選択の判断基準を3つ(例えば)持っている  
   
   (1)重要業務(中核事業)を止めない
   (2)重要業務(中核事業)を縮小する(再開を視野に)
   (3)重要業務(中核事業)を撤退する(清算・倒産も選択技とする/
                             新規事業を創業)
 
 ★ “イカの沢山の足”はリスクの事象の種類
                 (⇒地震・感染症・火事・IT漏洩・テロ等)
     及び事象対策(⇒防災対策・感染症対策等)と理解する

 ★ “イカの沢山の足”の動かし方(対策)の対象範囲は、ザックリと
     2つに分け

     (1)広域の対策と(2)局所の対策 が挙げられる

 ★ “イカの沢山の足”の動かし方(対策)の事象の個別シナリオの(例)
     (1)二重化(2)代替(3)協定(4…)その他
        これをBCPでは継続戦略といいます

 ★ 再度云いますが、企業経営でBCPを“イカの体型”イメージに
    なぞらえると、
 
  (1)企業の方向性や全社のベクトルを“イカのてっぺん”だとすると
  (2)上の△は、環境のISO14001でいう環境側面の影響度評価に
     相当するビジネス影響度評価とリスク分析で、絶えずヒラヒラ
     させながら企業リスクを回避させながら前進の方向性を決定
     する舵の役目を担っている。
  (3)“胴体部分”は、中核事業(重要業務)に相当し
  (4)“イカの沢山の足”は記述のとおりです。

      

【2】“イカの体型”のBCPの理解の仕方(例)

   例えば新型インフルエンザ(感染症)の事象では、

  (1)“胴体”の重要業務(中核事業)では、事業中断に関係する
     経営資源(リソース)に設備被害はなく、人的な被害・対応・
     労務・供給責任の人繰りで考える。
  (2)“イカの足”の内、感染症対策として、人的な被害からの
     対応であるマスク・消毒対策、感染症の医療対応等に取り
     組めば良い
  (3)結果としてBCPと感染症対策の混同といった経営判断の
     誤りを防ぐのに役立つ

◆・・・いつも云う様にイカのTOPのベクトル部分の方向性は、
    企業・組織の事業継続の共通項であるダーウィンの言葉が
    業態を問わず最もふさわしいと思っています。

  “ 最高に強い種が、最高に知的な種が、生き残る訳ではない、

    周囲の変化に最も敏感に適応した種が、生き残る ”

                    ・・・ダーウィン「 種の起源 」

                                     ひぐらし戒元

◆お問い合わせ⇒https://mt3005.secure.jp/~mt3005069/c11_inquiry/?id=00007

2010/07/03

『 経営者には鬼を飼えと説きながら、私は天邪鬼を飼っている 』

◆ 今、2010年7月3日現在、60歳の私は、静岡県の最大の文化施設グランシップで2007年3月9日をスタートに3ヵ月ごと13回ISO・BCPセミナーを開催してきた。今般7月“BCP・BCM無料セミナーin東京”と名打って2月ごとに品川で常設的に展開する。

◆ Web展開でも1年超の休眠期間を経て、実質上運用しているホームページと4つのBlog再開を決意した。言うは易しいが継続的な運用は非常にエネルギーが要る、Googleでは前職が30余年“BANKER”の視点からBCP・BCMコンサルタント、将来的にはレジリエンスコンサルタントを視野に多少“間を空けても”しっかりとしたデータベースとしてGoogle Bloggerを演じて生きたい。何と云ってもGoogle Bloggerは2年超の休眠期間にも拘らず削除・再投稿に制約をかけてこなかったから恩義を感じキャパシィーの大きさを感じ入った。

◆ キャパシィーを人物に例えると、織田信長・豊臣秀吉と共に「うぐいすの鳴き声で・・・」「・・・鳴くまで待とう」と懐の深さを比較されたのは徳川家康だが、「心の中に鬼を飼う」話はご存知だろうか。リーダーは時には組織運営を全うする為に心を鬼にする事もあり、身内を含めていい顔ばかりしていられない言い伝えである。

◆ 関連して云えば「組織(例えば企業)には、なまずを飼う」は北欧のイワシ漁に例えられる。或る猟師のイワシだけは“生きが良い”ので水揚げ後高く売れたが、理由は船倉の水槽に生きたイワシの中に「なまず」を入れていたのでイワシは怖がって水槽の中を逃げ回っていた事を例えとして、社員は安閑としていても経営者だけは絶えず全方位考え(マルチ思考)を巡らしていなければいけないと云われている、キャパシィーがないとできない。

◆ 昨年2009年秋から前職が損害保険会社出身のI氏にBCPの仕事で半年余り密着して色々学ぶ処が多かったが、専門分野が「リスクマネジメント」の達人の一人だけに敬服しつつも、その言葉に辟易した点も多々あり、今後はBCP・BCMに出来るだけ“リスクマネジメント”という言葉を使わないように努めることにした。

◆ その表れが、地方の有力業界新聞社からの講演依頼で、私は何度も新聞記事・雑誌掲載でお世話になっていた方からの依頼だったが「リスクマネジメント」の言葉に丁重にお断わりした。同業者からはもったいない話であり冷ややかにいう方もあった、また一般用語で皆さまはごく自然に「リスクマネジメント」といっているだけなのに私の天邪鬼(あまのじゃく)の一面である、否、老害も要因だろう。天邪鬼がいる者には仕事を先細りさせるだけであり、鬼は奨めても天邪鬼だけは飼ってはいけない。

◆ 先の損害保険会社出身のI氏だが、「日本のBCPの源は、100年、200年 老舗企業の精神にあり」といって憚らない。同感であるが、私はあえてグローバル社会の中でBCP・BCM運用を支援する供給サイドに立脚すると下記のダーウィンを差し置いて語れない。

◆ 再スタートの今回は『 人間社会で成功する、普遍の真理に近い、座右の言葉 』を以って結びとしたい。


  “ 最高に強い種が、最高に知的な種が、生き残る訳ではない、

    周囲の変化に最も敏感に適応した種が、生き残る ”

                    ・・・ダーウィン「 種の起源 」
                                   
                                     ひぐらし戒元

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2008/06/21

保証協会依存の企業のBCP構築の知恵とは?


◆ BCPも先立つものはお金で、経営判断の第一の判断基準だが、今回は保証協会を利用した BCP構築法があるのでご紹介したい。ご存知かと思うが、いくら都道府県の斡旋融資があっても、実際に貸出すのは取引金融機関である。

それも与信限度に近い企業が、融資を受けるには保証協会の保証が前提条件である。経営改善資金等の別枠制度は資金使途から使えないので、一般枠280百万円(内訳:無担保80百万円/有担保200百万円)があるが、状況は厳しく通常の長短運転・設備資金を当ててしまい余力が無いのが普通である。

◆ ところで一般枠の別枠には20百万円という『地震災害防止対策資金』無担保保証の別枠があり、これが意外と知られていない。返済能力があればBCPに出来るだけお金をかけないスタンスを貫いて何とか20百万円を有効に活用しよう。

何故ならば今回ご紹介する新制度は、厳しい言い方をすればあくまで予約に過ぎないからBCPの取組みに対しては、今の内に組織の補強に投資するのが正しい経営判断だと思っている。

◆ 静岡県の中小企業の定義に該当する企業・組織であれば『BCP特別保証枠』(一般枠と同額280百万円、但し無担保なら80百万円)の災害時発動型保証予約システム手続を今にうちに(事前申込みに保証料不要)済ませておく事である。

従来の保証協会の申請手続き書類の中にBCP策定書類が必要になるが、事業規模によって静岡県事業継続モデルプラン(第二版/2010年8月発行)か、中小企業庁『中小企業BCP策定運用指針』のいづれかを取引銀行経由で静岡県信用保証協会に提出して保証予約をいただく事になる。

手前味噌だがその際は金融機関取引に明るい『BCPの伝道師』の当方等にご相談頂きたい。『BCPのファイナンス』を十分ご存じない『BCP指導者・BCPコンサルタント』や『取引金融機関』もあるのが実態で、特に同策定プランについては策定著作者を含め関係者の間でも批判の有る処である。

◆ 加えて零細企業・個人自営業者の方々は、BCPを始める時に先ず最初にやって欲しい事は、保証協会とは別の災害時の融資制度が受けられる『小規模企業共済制度』に加入することである。これは、制度趣旨をはき違えてはと問い合わせをすると苦言を呈されるので此処だけの話である。

すなわち掛け金をしている間は損金勘定なので、できれば掛け金を増やして災害時に上限10百万円融資が受けられる体制作りをなさって、BCPのファイナンスでも二重化を図ることである。

特殊貸付の故に制度趣旨から共済制度の受取りは取引金融機関であるが、“融資”を受ける際は、商工中金の本支店(静岡県は静岡・浜松・沼津の3店舗/一般金融機関では不可)であることを含みおきたい。

◆ なお、兵庫県保証協会の公開資料を通じて、15年前に発生した阪神淡路大震災以降に救済新制度を含めた代位弁済状況を調査しようとしたが、事業の復興の復元力(レジリエンシー)とも云うべき返済能力は、一般枠・特別制度枠の隔たりに関係なく代位弁済率(過去の数値)に突出した形跡が見られなかった。

結論的には、取引金融機関に対しても全事業者の経営層の方々にも云えたい事は、被災地域の経済圏の人々の生き抜こうとする“返済実績に裏付けられた復元力”に敬意を払い勇気を頂いた事と、今から経営ツールである『BCP』の理解と早い取組みをなさって頂きたい。

2009年5月3日(日)静岡新聞/BCP特別保証記事(↓クリックしてダウンロードできます)                  BCP特別融資記事
          

                  ひぐらし戒元(2010年7月25日一部改変)

◆お問合せ⇒https://mt3005.secure.jp/~mt3005069/c11_inquiry/?id=00007

2008/05/22

BCPは優良Blogで全方位/情報収集を!



■BCPは、防災に始まると云われるが、そうではない、BCPの経営思想・経営判断の醸成をする事が欠かせない。3年前の前職は元金融業(元静岡銀行員)だったので、というよりも20余年の防災オタクの確信だが、『財務の外的要因』を第一義に考慮すべきかと思っている。今は3つだけご紹介しておきたい、もちろん後日加筆するが。


★『DELPHIS MANTA BLUE』地震、経済、海、環境、ミニカー等の放談

  URL:http://blog.goo.ne.jp/delphis-manta-blue/

  【コメント】金融業の方で、スキル及び掲載記事共に見識が高い。お役立ちリンクと共に実務に活かせる貴重な情報源。サブプライム問題を例に取ると取引銀行の財務悪化によって長・短期金利の引き上げ要請により御社の経営を圧迫する事もあるので、このブログが採り上げる視点は参考になる。


★外岡立人氏(小樽市保健所長):『鳥及び新型インフルエンザ』海外直近情報集

  URL:http://homepage3.nifty.com/sank/
  URL:http://homepage3.nifty.com/sank/jyouhou/BIRDFLU/index2.html

  【コメント】この方面の素人には、経営判断を誤る恐れがあるので、TOP自らこの程度の知識は社員任せにしない事。このWebサイトは世界から毎日2000余件のアクセスがある(訪問者分析が実証)、政府が公表しない事実入手源。鳥インフルエンザ『パンデミック』情報は、本音の精度が高い情報源。小樽市保健所故に信憑性が高いので安心していい、また無料ガイドブックをダウンロードできる。御社の対策の原点になさる事である、特に海外出張が多いTOPは他人事ではないはず。


★最後は我田引水だが、前回もご紹介した当事務所の『BCPの金融情報』
  別称⇒『BCP FJNANCE INFORMATION NAVI』

  URL:http://www.tlm-sr.com/t-kaiji-iso/bcp_bcm/bcp_finance/
 
 【コメント】BCPも先立つものは“財務の資源”、此れで飯を食しているので絶えず更新している。
                            以上                                                 ひぐらし戒元

2008/05/16

今月末で石の上にも3年、タイトルの生きざまを此処に・・・


■本Blogは、100%業務内容で、BCP/ISOの仕事をしていく上での疑問や、雑感などを思いのままにこれから述べていきたい。

そして、内容が充実したものは、ポータルサイト化を標榜するH/Pに掲載していきたい。
★当事務所ホームページ⇒http://www.tlm-sr.com/t-kaiji-iso/

■2008年5月16日現在のBCP関連のコンテンツのリンクを下記にご案内します。

★BCP/BCM関連業務⇒http://www.tlm-sr.com/t-kaiji-iso/bcp_bcm/
★BCP/BCMデーターセンター⇒http://www.tlm-sr.com/t-kaiji-iso/bcp_bcm/data_center/ 
★他県/海外のBCPリンク⇒http://www.tlm-sr.com/t-kaiji-iso/bcp_bcm/bcp_link/
★BCPツール・知恵リンク⇒http://www.tlm-sr.com/t-kaiji-iso/bcp_bcm/bcp_tools/
★BCPトピック・ニュース⇒http://www.tlm-sr.com/t-kaiji-iso/bcp_bcm/bcp_news/

■今後、順次に、ビジネス影響度分析(BIA)・重要業務の選定・目標復旧時間・リスク評価・などのBCP/BCMの構築の構成要素をコンテンツに加えていきたい。

■問合せは⇒https://mt3005.secure.jp/~mt3005069/c11_inquiry/?id=00007                                                    以上