2010/07/03

『 経営者には鬼を飼えと説きながら、私は天邪鬼を飼っている 』

◆ 今、2010年7月3日現在、60歳の私は、静岡県の最大の文化施設グランシップで2007年3月9日をスタートに3ヵ月ごと13回ISO・BCPセミナーを開催してきた。今般7月“BCP・BCM無料セミナーin東京”と名打って2月ごとに品川で常設的に展開する。

◆ Web展開でも1年超の休眠期間を経て、実質上運用しているホームページと4つのBlog再開を決意した。言うは易しいが継続的な運用は非常にエネルギーが要る、Googleでは前職が30余年“BANKER”の視点からBCP・BCMコンサルタント、将来的にはレジリエンスコンサルタントを視野に多少“間を空けても”しっかりとしたデータベースとしてGoogle Bloggerを演じて生きたい。何と云ってもGoogle Bloggerは2年超の休眠期間にも拘らず削除・再投稿に制約をかけてこなかったから恩義を感じキャパシィーの大きさを感じ入った。

◆ キャパシィーを人物に例えると、織田信長・豊臣秀吉と共に「うぐいすの鳴き声で・・・」「・・・鳴くまで待とう」と懐の深さを比較されたのは徳川家康だが、「心の中に鬼を飼う」話はご存知だろうか。リーダーは時には組織運営を全うする為に心を鬼にする事もあり、身内を含めていい顔ばかりしていられない言い伝えである。

◆ 関連して云えば「組織(例えば企業)には、なまずを飼う」は北欧のイワシ漁に例えられる。或る猟師のイワシだけは“生きが良い”ので水揚げ後高く売れたが、理由は船倉の水槽に生きたイワシの中に「なまず」を入れていたのでイワシは怖がって水槽の中を逃げ回っていた事を例えとして、社員は安閑としていても経営者だけは絶えず全方位考え(マルチ思考)を巡らしていなければいけないと云われている、キャパシィーがないとできない。

◆ 昨年2009年秋から前職が損害保険会社出身のI氏にBCPの仕事で半年余り密着して色々学ぶ処が多かったが、専門分野が「リスクマネジメント」の達人の一人だけに敬服しつつも、その言葉に辟易した点も多々あり、今後はBCP・BCMに出来るだけ“リスクマネジメント”という言葉を使わないように努めることにした。

◆ その表れが、地方の有力業界新聞社からの講演依頼で、私は何度も新聞記事・雑誌掲載でお世話になっていた方からの依頼だったが「リスクマネジメント」の言葉に丁重にお断わりした。同業者からはもったいない話であり冷ややかにいう方もあった、また一般用語で皆さまはごく自然に「リスクマネジメント」といっているだけなのに私の天邪鬼(あまのじゃく)の一面である、否、老害も要因だろう。天邪鬼がいる者には仕事を先細りさせるだけであり、鬼は奨めても天邪鬼だけは飼ってはいけない。

◆ 先の損害保険会社出身のI氏だが、「日本のBCPの源は、100年、200年 老舗企業の精神にあり」といって憚らない。同感であるが、私はあえてグローバル社会の中でBCP・BCM運用を支援する供給サイドに立脚すると下記のダーウィンを差し置いて語れない。

◆ 再スタートの今回は『 人間社会で成功する、普遍の真理に近い、座右の言葉 』を以って結びとしたい。


  “ 最高に強い種が、最高に知的な種が、生き残る訳ではない、

    周囲の変化に最も敏感に適応した種が、生き残る ”

                    ・・・ダーウィン「 種の起源 」
                                   
                                     ひぐらし戒元

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